No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
横隔膜欠損に対し大腿筋膜による修復を施行した左上腹部を占拠する巨大胃GISTの1例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は73 歳,男性。上腹部の違和感を主訴に受診した。最大径150 mm 大で左上腹部を占拠する巨大胃gastrointestinalstromal tumor(GIST)の診断となり,手術目的で当科紹介となった。CT 上脾臓との境界は不明瞭で横隔膜も菲薄化しており,脾・横隔膜合併噴門側胃切除術を予定した。横隔膜欠損に対し可能なら単純閉鎖を考えていたが,欠損孔が大きくなった際に人工物では感染のリスクが高いため,自己大k筋膜による修復を企図した。術中は横隔膜を腫瘍に一層つける形で切除を行ったが横隔膜は菲薄化しており,60×80 mmの欠損孔となった。このため右大kから80×110 mm大の大k筋膜を採取し修復した。大k筋膜は遊離移植片として簡便に採取でき,人工材料に比較して感染に強いというメリットを有している。採取による機能障害もなく,形成外科の特殊な手技や道具も不要であり,一般外科医にとって有用な再建材料であると考えられたため文献的考察を加え報告する。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47020/331