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放射線療法と薬物療法が奏効した骨盤内デスモイド型線維腫の1 例
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JPY
Abstract
デスモイド型線維腫に対する治療は外科的切除や薬物療法が選択されるが,標準的治療は確立していない。欧米では放射線療法の有用性が報告されている。今回,骨盤内を占拠するデスモイド型線維腫に対し放射線療法と薬物療法を施行し,良好な腫瘍縮小効果を得た1 例を経験した。症例は70 歳,男性。6 年前から右下肢の痛みを自覚し,症状の増悪とともに肛門右側に腫瘤を触知したため,当科を紹介受診した。初診時CT にて骨盤内に12×7×12 cm 大の腫瘤を認め,CT ガイド下針生検にてデスモイド型線維腫と診断した。腫瘍による圧排で直腸の通過障害が出現したため,横行結腸人工肛門造設術を施行後,放射線療法(60 Gy/30 Fr)を開始し,COX-2阻害薬と抗アレルギー薬であるトラニラストによる薬物療法を併用した。照射終了5 か月後より嚢胞状の変性が出現し,12 か月後には腫瘍量は半減した。照射終了から約28 か月経過した現在も薬物治療を継続し,緩徐な縮小が持続している。
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/content/article/0385-0684/47020/337