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門脈体循環シャントを有する上行結腸癌に対し腹腔鏡下回盲部切除術を施行した1 例
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JPY
Abstract
症例は72 歳,女性。便潜血陽性に対する下部消化管内視鏡検査で上行結腸癌を指摘され,当院に紹介された。胸腹部造影CT 検査にて回結腸静脈と下大静脈間に門脈体循環シャントを認め,大腸癌手術に際してシャント血管の切離は不可避であった。無症候性で,血液検査で肝機能異常や腹部超音波検査で明らかな肝硬変は認めず,門脈血の流速は正常範囲であった。シャント血管切離による門脈圧亢進の可能性は低いと判断し,腹腔鏡下回盲部切除術を施行した。術中に空腸間膜腫瘍を認め空腸部分切除も併施し,後の病理検査で腸間膜リンパ管腫症と診断された。術後経過良好で,肝機能異常を認めず術後7 日目に軽快退院した。切離が必要な門脈体循環シャントを有する大腸癌症例に対する手術症例はまれで報告も少ない。大腸癌手術に際し切離が必要な門脈体循環シャントは,その成因に注意し手術を施行する必要があると考えられた。
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