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S-1/Docetaxel療法により完全奏効を得られた腹部大動脈周囲リンパ節転移を伴った胃癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は78 歳,男性。噴門部に3 型腫瘍を認め生検でGroup 5,sig,HER2 0 であった。腹部CT で腹部大動脈周囲リンパ節腫大を複数認め,UE,type 3,cT3(SS)N1M1(LYN),Stage Ⅳと診断した。一次治療としてS-1/docetaxel(S-1/DTX)療法を開始した。336 ng/mL であった CEA 値は治療開始 4 か月後には正常化した。8 か月後の内視鏡では原発巣の瘢痕化を認め,腹部CT では腫大リンパ節は消失し,完全奏効(CR)と判断した。S-1/DTX療法を16 コース,その後はS-1 単独療法を13 コース施行,CR が維持されていることを確認し,化学療法開始から2 年2 か月で終了した。しかし3 か月後にCEA値の再上昇を認めた。当初画像検査では再発を確定する所見を認めなかったが,CEA値は漸増傾向を示したためS-1/DTX 療法を再開した。その後PET-CT にて多発骨転移を指摘され,paclitaxel/ramucirumab療法,nivolumab療法を順次施行したが効果を得られず,化学療法再開から9 か月後,初回治療開始から 3 年 8か月後に原病死した。今回 S-1/DTX療法によってCR となり,長期にわたって病勢をコントロールできた進行胃癌の1 例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/47030/548