No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
シスプラチン投与患者の血清マグネシウム値と腎機能に対する経口マグネシウム剤および制酸剤投与の影響
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
シスプラチン(CDDP)投与による低マグネシウム(Mg)血症や腎機能障害に対して,緩下剤として日常的に使用する酸化Mg(MgO)の有効性は明らかではない。MgOの薬効は,制酸剤の併用により抑制されることが知られている。今回,CDDP 投与患者の血清Mg 値と推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate: eGFR)に対するMgO および制酸剤投与の影響を後方視的に調査した。CDDP 投与患者(n=614)において,6 回までの投与回数に従い血清Mg 値およびeGFR は有意に低下した(p<0.001,p=0.002: ANOVA)。MgO 使用患者は非使用患者に比べ血清Mg 値が高かった(p<0.001,ANOVA)。一方,MgO使用によるeGFR への影響は認められなかった(p=0.832,ANOVA)。MgO使用患者における血清Mg値およびeGFR に対して,制酸剤併用の影響は認められなかった。以上より,MgO使用は低Mg血症の予防に寄与した可能性がある。しかし低Mg 血症の改善はわずかであることから,eGFR 低下を抑制できなかった。CDDP 投与時には経静脈的なMg補充が必要である。さらに吸収率を改善した経口Mg補充が期待される。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47040/605