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巨大胃GIST に対して術前化学療法後に腹腔鏡下根治切除を施行し得た1 例
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JPY
Abstract
症例は83 歳,女性。腹部違和感を主訴に前医を受診した。腹部造影CT で胃体部に15 cm 大の巨大腫瘤を認め,EUS-FNAでgastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断された。他臓器への浸潤,遠隔転移を認めないものの10 cm を超える巨大腫瘍であるため,イマチニブによる術前化学療法の方針となった。投与1 か月後にCT で腫瘍は縮小傾向を示し,6 か月後には最大径8 cm へさらに縮小を認め,効果判定はPR と判断した。6 か月投与時点で腹腔鏡下での根治切除は可能と判断し,腹腔鏡下胃局所切除を施行した。切除標本は最大径10 cm であり,病理組織学的所見では腫瘍の大部分が硝子化変性を伴っており,一部c-kit陽性のGIST細胞の残存を確認するのみで,組織学的効果判定はGrade 2b と判断した。術後合併症なく経過し,退院後,術後補助化学療法としてイマチニブ内服を開始し,現在無再発で経過中である。今回,巨大胃GIST に対して術前化学療法後に著明な腫瘍縮小効果を認め,腹腔鏡下根治切除を施行し得た1 例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。
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/content/article/0385-0684/47040/670