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Nilotinib 加療中にパートナーが妊娠し正常新生児を出産した慢性骨髄性白血病の1 例
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JPY
Abstract
症例は40 歳台,男性。2016年12 月に慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia: CML)と診断した。加療開始前に本人,パートナーより挙児希望があったため,加療および妊娠計画に関してチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinaseinhibitor: TKI)加療を行いながら妊娠を計画するか,CMLの分子遺伝学的大寛解(MMR)を確認するまで待ちTKI を休薬後に妊娠を計画するかを提案した。本人よりTKI 加療の希望があり,nilotinib 600 mg/bodyにて加療を開始した。TKI開始後3 か月に末¥血(FISH法)で細胞遺伝学的完全寛解(CCyR),8 か月でMMR,12 か月で分子遺伝学的完全寛解(CMR,MR4.5)をそれぞれ確認し,現在も加療を継続中である。加療開始後,約15 か月目でパートナーの妊娠がわかり,22 か月目で正常新生児を出産した。4 か月検診でも特に成長遅延などの問題なく経過している。CMLはTKIの登場により,多くの患者が長期生存可能となった。それに伴いquality of lifeの重要性がますます高まってきている。CML患者における50 歳未満の割合は約30%と決して少なくなく,挙児希望は非常に重要な問題である。TKIが妊娠および胎児に与える影響の情報は乏しく,患者の希望と加療の優先性や胎児のリスクへの対応の狭間で苦慮している現状がある。nilotinib 内服中の男性患者のパートナーの妊娠・出産報告については数例しかないが,いずれも正常出産でありすべての子供で奇形や成長遅延はみられていない。今回われわれも,nilotinib加療中にパートナーが妊娠し,正常新生児を出産したCMLの1例を経験した。
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