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JPY
Abstract
2006 年に山中伸弥博士らによって報告された細胞初期化技術(iPS 細胞技術)は,一度,終末分化した体細胞であっても自己複製能および多分化能を再び獲得できることを明らかにした。iPS 細胞誘導の過程では,塩基配列は変化せずDNAメチル化やヒストン修飾に代表されるエピゲノム修飾が変化する。そのため,iPS 細胞技術は単なる細胞初期化技術ではなく,エピゲノム制御状態を改変するツールとしてとらえることができる。エピゲノム制御は,がん細胞の発生と維持に重要であることが報告されている。近年,iPS 細胞技術を応用し,がん細胞のエピゲノム状態を積極的に改変することで遺伝子異常とエピゲノムの関係性を解析することが可能となってきた。本稿では,iPS 細胞技術を応用した個体レベルでのがん研究について紹介するとともに,これらの解析からわかってきたがんエピゲノムの重要性について解説する。
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/content/article/0385-0684/47100/1407