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JPY
Abstract
症例は90 歳,男性。2 週間前から左胸部の発赤を自覚し,皮膚科を受診した。理学所見では,左乳頭10 時から2 時方向に25 mm 大の境界不明瞭な紅斑を認めたため,皮膚生検を施行した。病理学的に乳房Paget 病と診断されたため,当科へ紹介となった。乳腺超音波検査では乳腺に有意な所見が認められなかったので,局所麻酔下に左乳房全摘術を施行した。手術標本病理学的検査所見は,乳管内にごく少量の非浸潤性乳管癌を伴う乳房Paget 病であった。男性乳癌は全乳癌の1%未満とされており,また乳房Paget 病の頻度も全乳癌の1~2%とされているため,男性乳房Paget 病は非常にまれな疾患と考えられる。初期症状は乳頭の発赤やびらんであるため,湿疹と誤診され治療が遅れる可能性もあり注意が必要と考えられた。
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/content/article/0385-0684/47130/1804