No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
肝細胞癌との鑑別が困難であった肝血管筋脂肪腫の1 切除例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は42 歳,男性。左背部痛を主訴に近医を受診し,腹部CT 検査で肝腫瘍を指摘され当院紹介受診となった。血液検査では肝障害を認めず,肝炎ウイルス,腫瘍マーカーは陰性であった。腹部エコー検査で肝左葉外側区域に血流豊富な8cm 大の類円形高エコー腫瘤を認めた。腫瘤は造影エコー検査の動脈相で全体に不均一に,門脈相で全体に均一に染影され,胸腹部造影CT 検査ではwash out は認めなかった。EOB⊖MRI 検査では肝細胞相で低信号を示した。以上より,悪性の可能性を否定しきれず有症状であったため肝左葉切除術を施行し,肝血管筋脂肪腫(AML)と診断した。肝AML は成熟脂肪細胞,血管内皮細胞,平滑筋細胞から構成されるperivascular epithelioid cell tumor(PEComa)の一種である。画像診断においては,血管成分と脂肪成分の証明や流出路血管が肝静脈である所見が鑑別に用いられる。脂肪成分が豊富な場合は画像所見で診断可能であるが,自験例は脂肪成分をほとんど含まず術前診断に難渋したものと考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47130/1845