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蛍光イメージングによる抗体医薬の創薬支援および薬効予測診断
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JPY
Abstract
蛍光イメージングは分子や細胞の可視化においてとても有用な方法であるが,組織を計測対象とした場合,「組織厚に比例した光の散乱・吸収の増加による分解能低下(課題1)」や「組織自家蛍光による陽性信号のS/N 比の低下(課題2)」が解決すべき問題となっている。本稿では,創薬の前臨床試験における薬効機序の解析精度を高める技術開発を目的として,課題1 を解決しつつ,生きた腫瘍組織のイメージングによる抗体薬物複合体の創薬支援技術開発を行った。この技術は創薬成功率の改善につながることが期待される。次に抗体医薬を用いた乳がんの術前薬物療法の奏効性を投薬前に予測する診断法開発を目的として,課題2 を解決しつつ,超高輝度蛍光ナノ粒子を用いた病理組織の蛍光イメージング技術の開発を行った。この診断技術は,薬物の標的蛋白質の発現量を高い定量性と広い検出感度で評価することを可能としている。これにより薬効予測の確度が向上するため,抗体医薬の効果が低いと予想された患者は異なる作用機序をもつ抗がん剤を選択することが可能となる。以上のように,本研究成果は薬剤開発精度の改善による創薬コストの削減や個別化医療の向上につながり,プレシジョン・メディシンの発展に大きく貢献できると考えられる。
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