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JPY
Abstract
悪性神経膠腫は極めて浸潤性の強い腫瘍であり,重要な神経機能の障害を来すことなく可及的に腫瘍を摘出するためには正確な腫瘍組織の同定が必要である。そのための手段の一つが術中蛍光イメージングであり,白色光下での通常の手術用顕微鏡では識別できない腫瘍と正常脳との境界をreal time に示してくれる。脳腫瘍に対する術中蛍光イメージング目的で多くの蛍光色素が報告されているが,国内で薬事承認されているのは5-aminolevulinic acid(5-ALA)だけである。内服投与により,5-ALA が腫瘍細胞内で代謝されて生じるprotoporphyrin Ⅸの蛍光(励起光は405 nm 中心,635 nm ピークの赤色蛍光を発する)を観察する。腫瘍細胞密度,増殖率,血管密度などと相関するとされ,ドイツでの多施設ランダム化比較試験では,5-ALA を使用した場合は白色光に比較して腫瘍摘出率は上昇し6 か月での無増悪生存期間は有意に延長したが,全生存期間には有意差がなかった。その他の蛍光物質として,fluorescein sodium,indocyanine green,talaporfinsodium などについても概説する。
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/content/article/0385-0684/48020/186