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cStage ⅣのS 状結腸癌に対してBevacizumab 投与中にクモ膜下出血を来した1 例
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JPY
Abstract
症例は59 歳,女性。便潜血陽性の精査で,cT3N1M1b(肝臓H2,肝門部および腹腔動脈リンパ節)のcStage ⅣのS状結腸癌と診断した。原発巣切除後,化学療法を行う方針とした。遺伝子検査はRAS 遺伝子変異陰性,EGFR 陽性であり,一次治療としてmFOLFOX6+panitumumab(pani)を開始した。13 コース施行後,手のしびれ症状(Grade 2)を認めたことからFOLFIRI+pani へ変更し,1₃ コース終了時の画像検査では肝転移巣は最大径54 mm から16 mm に縮小し,CEAも正常化した。しかし肝門部リンパ節の転移は残存していたため,肝切除の適応はないと判断し肝転移巣に対しラジオ波焼灼療法を施行した。5 か月後のCT で転移性肝腫瘍の再燃を認めたためFOLFIRI+pani を再開した。6 コース施行後には劵怠感が強いため,TAS-102+bevacizumab へ変更した。3 コース施行中に突然の頭痛と嘔吐が出現し,頭部CT でクモ膜下出血と診断した。精査で原因として脳転移および脳動脈瘤や狭窄病変など器質的病変は認められず,最終的にbevacizumabとの関連性が強く疑われた。
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/content/article/0385-0684/48040/596