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マイクロサテライト高度不安定性大腸がんにおける主要組織適合性複合体異常
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JPY
Abstract
腫瘍の免疫微小環境を理解し,免疫チェックポイント阻害剤(ICI)などの免疫療法を適切に行うためには,腫瘍細胞の主要組織適合性複合体(MHC)クラスⅠによる抗原提示機能が一つの重要な評価項目となる。マイクロサテライト高度不安定性(MSI‒H)大腸がんでは腫瘍浸潤リンパ球が豊富に存在し,ICI が非常に有効であるが,MHC クラスⅠの発現低下の頻度も多く,発現低下をもたらすゲノム・エピゲノム異常の理解が必要である。次世代シーケンサーによる解析が進んでいるが,ロングリードシーケンサーを用いることで,より精度の高い解析が可能となる。ICI 治療の最適化をめざして,併用療法が必要な症例の選別,適切な治療中止のタイミングの決定,重篤な合併症のリスクが高い症例の判別などのためのバイオマーカー探索が求められている。MSI‒H 大腸がんを中心として,MHC クラスⅠの異常とバイオマーカー探索の最近の研究動向を概説する。
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/content/article/0385-0684/48100/1185