No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
オピオイドはがん疼痛治療に広く用いられているが,副作用,特にオピオイド誘発性便秘症(opioid‒induced constipation:OIC)はがん患者のQOL を低下させ,さらに疼痛の悪化を招いてしまう。OIC はオピオイド投与患者の50~90% 程度に認められ,投与されたオピオイドは腸管内のオピオイド受容体に作用して,蠕動,分泌,肛門括約筋への機能障害を引き起こすことが知られている。機能性消化管障害国際的作業部会が刊行したRome ⅣではOIC が定義され,広く用いられている。画像は便秘の重症度や治療方針を立てるためには有用である。腸管機能指数(bowel function index: BFI)はOIC の診断尺度であるが,妥当性を検証した日本語版はまだ開発されていない。初期治療は大腸刺激性および浸透圧性下剤を用いるがその効果は限定的で,新しい薬剤として競合作用のある末梢性μ‒オピオイド受容体拮抗薬(PAMORA)が用いられるようになった。オピオイドを導入した後,期間を空けてPAMORA を開始すると薬理的には腸管内で急な退薬症状を生じることが考えられ,それによる一過性の下痢について注意深く観察をする必要がある。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/48110/1311