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JPY
Abstract
症例は37歳,女性。妊娠25週時に右乳房の腫瘤を自覚し前医を受診した。乳房超音波検査にて乳房内に腫瘤と腋窩リンパ節腫大を認め,右乳癌,腋窩リンパ節転移と診断された。妊娠管理が必要であるため,精査加療目的に当科を紹介受診した。妊娠中であるため転移検索は胸部X 線検査と腹部超音波検査のみにて行い,右乳癌,cT2N1M0,Stage ⅡB(ER-,PgR+,HER2-,Ki-67 30%)の診断となった。母体の安全などを総合的に検討し,妊娠継続のままdoxorubicin,cyclophosphamide(AC)療法を2 コース施行後,妊娠35週を待って帝王切開で出産の方針となった。出産後にMRI 検査,PET-CT 検査を施行し,遠隔転移やリンパ節転移は認められなかった。出産から約1 か月後にAC 療法を再開し計4コース施行,術前化学療法(NAC)2 レジメン目の3weekly docetaxel(DTX)4コース完遂後に右乳房全切除術+腋窩郭清術を施行した。術後は放射線療法後,tamoxifen(TAM)+LH-RH agonists の投与を開始したが,germline BRCA2 遺伝子変異陽性でありリスク低減卵管卵巣摘出術を施行したため,以降はLH-RH agonists は中止とした。現在,術後1 年以上を再発なく経過しており,また児は生後より先天性内反足を認めているが,その他に精神・発達遅滞は認めていない。
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/content/article/0385-0684/49030/289