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エンザルタミドにより効果減弱の可能性が予測される薬剤の実臨床における併用状況に関する実態調査
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JPY
Abstract
エンザルタミドはシトクロムP450基質薬などに対して強力な誘導作用を示す。そのため併用薬の一部はエンザルタミドにより主要代謝酵素が誘導され,効果減弱の可能性が高くなる。そこで,エンザルタミド服用期間中のエンザルタミドと併用注意が喚起されている薬剤の併用状況の実態を調査した。2014年5月~2017年5月に国立がん研究センター中央病院で去勢抵抗性前立腺がんに対してエンザルタミドが処方された症例を対象とした。エンザルタミド服用期間,併用薬,検査値,イベントなどについて診療記録を用いて後方視的に調査した。対象症例107例,年齢中央値74[範囲: 53~93]歳,エンザルタミドの延べ処方日数中央値120[範囲: 14~1,008]日,併用薬剤(成分)数中央値6[範囲: 0~16]剤であった。酵素誘導による影響を受ける可能性がある薬剤を服用していたのは69例(64%)であった。添付文書の併用注意の項に記載のある薬剤の服用状況はワルファリン3 例,オメプラゾール2 例で,ワルファリン1 例を除く4例は他の酵素誘導による影響を受ける可能性がある薬剤を併用していた。エンザルタミドとの併用で効果減弱の可能性が考えられたイベントは血圧上昇と血栓であった。エンザルタミドと他の薬剤の併用に当たっては,酵素誘導によって効果が減弱する可能性について添付文書の記載に頼りすぎずに十分に検討する必要がある。
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