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S 状結腸癌術後補助療法の経口UFT/LV 療法にて発症した急性肝不全の1 例
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JPY
Abstract
大腸癌術後の補助療法として経口UFT+LV 療法は以前より広く行われており,有害事象のマネージメントも比較的容易な薬剤である。今回われわれは,術後補助療法として導入後に急性肝不全となった症例を経験したため報告する。症例は75歳,女性。S 状結腸癌術後stage ⅢB の診断で,術後32日目より補助療法として経口UFT+LV 療法を導入した。1コース終了後に下痢と食事摂取困難で緊急入院となったが,その後肝障害が悪化,著明な黄疸と肝実質の萎縮,多量腹水を認めた。対症療法のみで全身状態は改善し,食事摂取も可能となり肝障害も落ち着いたところで退院となった。血小板に関してはその後に著明な低下を認めたが,幸い出血イベントは特に認めず徐々に改善中である。術後2年経過したが肝萎縮や腹水も消失,癌に関しても無再発経過観察中である。経口UFT+LV 療法は大腸癌において比較的安全に導入施行されているレジメンであるが,まれに重篤な合併症を来すこともあり注意が必要と考える。
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/content/article/0385-0684/49050/589