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シンポジウム 1 ● PGx の進歩UGT1A1 遺伝子検査キットの開発
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JPY
Abstract
イリノテカン塩酸塩水和物(以下イリノテカン)はカンプトテシンの誘導体で,日本で開発された抗がん剤である。現在世界中で高い評価を受けており,とくに欧米では大腸がんの化学療法においては不可欠な薬剤となっている。イリノテカンは DNA の複製に関与するトポイソメラーゼⅠの作用を抑制することにより強い抗腫瘍作用を示し,「切れ味がシャープ」という言葉で形容されるほどよく効く。その一方で,白血球減少や下痢などの重篤な副作用を引き起こすことがあり,ときとして致死的な経過をたどることが問題視されてきた。イリノテカンの代謝(図1 )には,UDP グルクロン酸転移酵素(uridinediphosphate glucuronosyltransferase,UGT)の分子種の一つである UGT1A1 が関与しており,UGT の活性低下の原因となっている遺伝子多型をもつ患者においては重篤副作用の発現率が高いことが明らかになってきた1,2)。そこでわれわれは,イリノテカンの代謝と重篤副作用発現に深く関与するとされている UGT1A1*28 (*28),UGT1A1*6 (*6)およびUGT1A1*27(*27)を判定するキットを開発し体外診断用医薬品として申請した。その後に承認されたキット「インベーダーUGT1A1 アッセイ」は,*27が除かれ*28 と*6 を判定するものとなった。
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