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16.非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の病態進展における骨格筋脂肪化の意義
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JPY
Abstract
肝および骨格筋は糖・脂質代謝の主要臓器である。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病態形成には内臓脂肪蓄積や骨格筋における糖・脂質代謝の関与が示唆されているが臓器関連の詳細は明らかでない1~9)。われわれは過去の研究で非アルコール性脂肪性肝疾患の肝における脂肪沈着と内臓脂肪蓄積およびインスリン抵抗性(IR)との関連を報告した10~14)。また,骨格筋の質の評価として臍部 CTで腰椎背側に位置する多裂筋と皮下脂肪との CT 値比を MM/F ratio(MMFR)と定義し,この MMFRを骨格筋脂肪化の指標として NAFLD の病態について報告してきた15)。過去の研究において,インスリン抵抗性(IR)と骨格筋の脂肪化が関連し NAFLD群では正常群にくらべ骨格筋脂肪化が有意に進行していること, またクリティカルパスを用いたNAFLD に対する前向き食事運動療法にて骨格筋脂肪化改善群では肝脂肪化の改善とともに IR が有意に改善し,IR 改善には内臓脂肪蓄積および筋脂肪化の改善が重要であることを明らかとした15,16)。しかし NAFLD は予後の良好な単純性脂肪肝から肝硬変への進展,肝細胞癌の発症のリスクをもつ非アルコール性脂肪肝炎(NASH)までの幅広い表現型をもつ疾患の総称であり,NASH の病態進展における骨格筋脂肪化の意義は明らかではない。今回の研究の目的は, ① 肝生検により診断されたNASH に対して病理学的な activity および stagingと骨格筋脂肪化の関連を明らかとし, ② NASH 進展に寄与する因子を多変量解析にて検討し,肝および骨格筋との臓器関連を明らかとすることとした。
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/content/article/0386-3603/38121/155