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タンパク質およびビタミンB 群強化食の摂取による暑熱順化への影響―女子大学生ボランティアを対象とした,運動負荷をしない7 日間の一重盲検法を用いた食事介入研究―
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JPY
Abstract
目的 本研究では,熱中症を予防するための適切な食生活に関する提案を行うことを目的とした。対象と方法研究デザインは,一重盲検法による前向き介入試験,無作為2 群間比較試験とした。18 名の健常女子大学生ボランティアを対象とし,タンパク質とビタミンB 類制限(対照食)群(n=8),タンパク質とビタミンB 類強化(介入食)群(n=10)の2 群に無作為に分けた。積極的な運動負荷は加えず,被験者に対して対照食および介入食を7 日間ずつ摂取させた。それぞれの摂取前後において,遠赤外線により湿球黒球温度を36.0~37.0℃の範囲に維持したサウナ室に30 分間入室させ,サウナ負荷開始後の5 分,10 分,20 分,30 分の時点で評価を行った。評価項目は,サウナ負荷開始後からの深部体温と表面体温の変化,皮膚血流量の変化および発汗量の変化とした。また,暑熱環境への順応性に関する対象者の主観的評価として,5 段階評価である自己記入式アンケート調査をサウナ負荷直後に実施した。結果 深部体温,皮膚血流量および発汗量は,両群においてどの時点でも上昇率に差は認められなかった。しかし,表面体温の上昇率は,介入食群においてサウナ負荷5 分後で0.30±0.20%から,0.53±0.21%に増加した(P=0.02)。自己記入式アンケート調査<質問3 サウナの温度に関して>において介入食群では2.50±0.97 点から3.50±1.08 点と増加(P=0.02)した。すなわち,介入群では介入後のほうがより快適に感じられた。結論 本研究の結果から,食事介入による暑熱環境下における身体の順応性は,客観的な評価項目では示されなかった。しかし,主観的評価では,順応性が示唆された。【利益相反】研究資金は,㈱明治と神奈川県立保健福祉大学が受託研究契約を締結し,受託研究費を用いた。
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/content/article/0386-3603/44010/73