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足関節固定モデルラットの痛覚過敏に対する抑肝散の効果
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JPY
Abstract
目的足関節固定モデルラットの足関節可動閾(ROM)と痛覚過敏に対する抑肝散の効果について検討した。方法実験にはWistar 系雄性ラットを用いた。3%抑肝散含有固形飼料CE‒2 を実験期間中(2 週間)自由摂取させた(抑肝散2.4 g/kg/day)。効果を比較するため,pregabalin 10 mg/kg/day 腹腔内投与群とpentazocine 30 mg/kg 皮下投与群を作製した。右後足関節固定1 および2 週間後に足関節背屈ROM を測定,von Frey test とplantar test により疼痛行動を評価した。すべての結果は左足(コントロール)に対する右足の値を百分率で示した。結果足関節固定2 週間後,背屈ROM は66%と有意に制限された。この制限に薬物投与の影響はなく,いずれも67%以下を示した。足関節固定2 週間後,機械的痛覚過敏と熱刺激に対する痛み反応はそれぞれ39%,76%と有意に減少したが,抑肝散投与により,この減少は抑制された。一方,pregabalin やpentazocine 投与によってもこの痛覚過敏は抑制されたが,眠気やふらつきを観察した。結論以上の結果より,抑肝散は足関節固定モデルラットに対して痛覚過敏を抑制することが明らかとなった。眠気やふらつきを伴わない抑肝散の投与は手術や外傷に伴うギプス固定による治療後の痛みに対して有効であると考えられる。【利益相反】開示する利益相反はない。
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/content/article/0386-3603/44090/1297