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ミトコンドリアおよび抗酸化作用を介した植物発酵ペーストAO の細胞学的効果
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JPY
Abstract
目的 本研究では,果実や野菜を百数十種類混合して発酵させた植物発酵ペーストAO の抗酸化能を検証するとともに,細胞における酸化ストレスおよび細胞機能に対する効果を調査した。方法 植物発酵ペーストAO の抗酸化能については,各種活性酸素およびラジカルに対する作用を調査した。表皮細胞培養時に植物発酵ペーストAO を加え,過酸化水素(0.25 mM)を添加または紫外線(83.2 mJ╱cm2)を照射し,酸化ストレス耐性を検証した。褐色脂肪細胞または骨格筋細胞,表皮細胞の培養時に植物発酵ペーストAO を添加した後,褐色脂肪細胞または骨格筋細胞におけるミトコンドリア活性および蓄積量の測定,ならびにReal-time PCRを用いて表皮細胞における線維芽細胞成長因子(FGF)および表皮成長因子(EGF)の遺伝子発現量を測定した。結果 植物発酵ペーストAO はスーパーオキシドラジカル消去能,ヒドロキシラジカル消去能,過酸化水素消去能を示した。また,表皮細胞において植物発酵ペーストAO は過酸化水素および紫外線による酸化ストレスから細胞を保護する作用を示した。さらに,植物発酵ペーストAO は褐色脂肪細胞においてはミトコンドリアの活性および量の上昇,骨格筋細胞においてはミトコンドリア量の上昇が認められ,表皮細胞におけるFGF およびEGF の遺伝子発現量を上昇させた。結論 以上の結果から植物発酵ペーストAO の抗酸化能が確認された。また,この抗酸化能によって,酸化ストレスからの細胞保護およびミトコンドリアの賦活性が示された。ミトコンドリアの賦活化により細胞機能が向上することで,皮膚におけるFGF およびEGFの産生を促進し,肌の機能を向上させる可能性があった。
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/content/article/0386-3603/45070/1141