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経口治療薬服薬中の2 型糖尿病患者の残薬に関する調査―残薬有無に影響する要因分析―
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JPY
Abstract
本稿は,2 型糖尿病患者を対象に経口治療薬の服薬状況の実態把握と残薬が生じることへの影響要因を明らかにすることを目的とした。経口糖尿病治療薬服用の全国患者を対象にインターネット,郵送および訪問留置による調査を実施し2942 例の回答を得た。結果,3 割以上の患者で残薬が生じている,という回答がみられ,あらためて残薬の存在が確認された。残薬が生じている患者の服薬状況として,服薬頻度が多く,服薬のタイミングを守ることがむずかしいと考えており,残薬の申告をしていない傾向がみられた。また,HbA1c が高い患者であることが確認された。そのため,服薬薬剤の一包化の推奨,服薬回数╱種類を減らす,服薬管理は自身に加えて周囲にも留意してもらうなどの改善が必要である。また,病識・治療態度と生活スタイル・性格に関する回答の因子分析の結果,残薬が生じている患者には,「楽観志向」と「治療あきらめ志向」の二つの傾向がみられた。このように「残薬が生じている患者」は属性,服薬状況,生活スタイル・性格などに特徴がみられた。今後は,糖尿病治療にかかわる医療従事者のみならず,介護関係者ならびに患者家族が,患者の服薬コンプライアンス向上を念頭においた支援を推進していく必要がある。
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/content/article/0386-3603/45110/1763