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Lactobacillus casei 含有飲料が便秘傾向者の腸内環境に与える影響―ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験―
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JPY
Abstract
目的 本研究は,便秘傾向にある健常者を対象にLactobacillus casei 含有飲料の摂取が腸内環境や便の性状に与える影響をランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験にて検証した。方法試験責任医師の判断により,摂取前検査の腸内フローラ検査でLactobacillales 目の占有率が低く,排便回数が少ない成人日本人男女44 名を選抜した。試験参加者を,被験飲料群(WY 群),プラセボ群(P 群)に22 名ずつ割り付け,被験飲料またはプラセボ飲料を1 日1 本,2 週間摂取させた。摂取前,摂取1 週間後,摂取2 週間後に腸内細菌叢をterminal restriction fragment length polymorphism(T︱RFLP)法を用いて調査し,便秘の自覚症状はCAS︱MT を用いて,便の形状は便形スケールを用いて評価した。排便頻度については,排便があった際に日誌に記入させた。また,安全性評価として身体測定・理学検査,内科的検査,末梢血液検査,尿検査についても評価した。結果全試験参加者44 名のうち,自己都合によって1 名が脱落し,最終解析対象はWY 群が22 名,P 群が21 名であった。試験飲料摂取後の腸内細菌叢の占有率について,P 群と比較してWY 群のPrevotella は有意に低値(P=0.042),Clostridium subcluster ⅩⅣa は有意に高値(P=0.042)を示し,自覚するお腹の張り(P=0.015)が有意に軽減した。さらに,安全性評価では試験飲料の摂取に伴う医学的に問題のある変化は認められなかった。結論 L. casei 菌含有飲料の2 週間継続摂取は排便が週2~5 回の健常な日本人成人男女に対して,Prevotella の占有率を低下およびClostridium subcluster ⅩⅣa の占有率を上昇させることで,腸管内の環境を整え,排便を促す可能性があった。
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/content/article/0386-3603/45120/1947