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患者報告アウトカムに関する論文を読み活用するための臨床家向けチェックリスト
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JPY
Abstract
臨床家は自身の患者についての臨床的決定に際して根拠に基づく医療(evidence-based medicine)の助けを必要とする。多くの健康問題において,治療目標は患者の機能が回復し,具合が良くなることを助けることである。患者の機能,ウェルビーイングや症状を測定するために, 患者報告アウトカム(Parient-reported outcomes: PRO)尺度と呼ばれる質問票がしばしば用いられる。一般に,臨床家は調査デザイン,評価尺度の開発,質問票による調査に関する訓練を受けていないため,PRO を解釈し,臨床的エビデンスとして効果的に活用することは困難である。臨床家が自身の診療に関する情報を得るために,臨床的観点と患者の観点の双方から測定されたアウトカムを理解し,活用できることがますます重要になっている。われわれの目的は,臨床家がPRO を含む臨床研究論文を理解してその情報を意思決定に役立てることができるよう,「臨床家向けチェックリスト」を提供することである。このチェックリストでは,読者が研究論文を評価する際に考慮すべき重要な領域を箇条書きで示す。われわれは,臨床家がPRO を用いた研究論文を読む際には以下の5 つの要素を考慮することを提案する:研究デザインとPRO 評価の戦略,PRO 尺度の性能,結果の妥当性,結論の文脈,自身の患者集団への一般化可能性。PRO は臨床研究や診療において,ますます重要な役割を果たすようになっており,この傾向は患者中心の医療(patient-centeredness of care)を向上させる可能性がある。臨床家は患者のパートナーとなり,患者の機能が回復し,具合が良くなることを支援するために,PRO の使用方法を理解する必要がある。今回提案する臨床家向けチェックリストは,研究デザインが適切であり,測定方法が十分かつ適切に実施されたかどうかを判断し,結果の解釈や特定の患者集団への適用を支援することにより,臨床家がPRO 研究を系統的に評価することを支援するものである。
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