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JPY
Abstract
さまざまな臓器機能のサポート技術・強力な抗菌薬の開発が進んだ今日でも,セプシスと続発する多臓器不全は,いまだ死亡率が高く治療に難渋する病態である。セプシスの治療は,感染巣のコントロールを中心に重要臓器機能の保護とサポートからなり,栄養療法も重要な治療法の一つとして認識されてきた。しかし,セプシスにおける栄養療法のガイドラインは,実はいまだ確立していない。2004 年に始まった米国集中治療医学会を中心とした SepsisSurviving Campaign でも,血糖管理の重要性については言及されているものの栄養管理法についてはふれていないし,米国静脈経腸栄養学会のガイドラインにもその記述はない。実際,セプシスという症候群がカバーする病態は,非常に多岐にわたり,それぞれの病態・病期によって最適な栄養療法も異なると考えられる。その中にあって,欧州静脈経腸栄養学会の Basics in Clinical Nutrition 第 3 版では,セプシスにおける基本的な栄養管理法について述べている。本稿では,セプシスにおける栄養療法の位置づけの変遷(図 1)と現段階での適切な栄養療法のありかたについて概説する。
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/content/article/0386-8109/40050/589