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JPY
Abstract
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は,いったん感作が成立し発病すると,自然寛解する可能性がきわめて低い予後不良な難治疾患である。千葉大学で行った同一地区に居住する日本人の住民検診の横断的・縦断的調査でも花粉症の治りにくさが報告されている1)。アレルギー性鼻炎に対する唯一の根治治療として,特異的抗原を用いた減感作を目的とした免疫治療が行われているが,作用機序が依然不明なこと,治療用抗原の標準化が行き渡っていないこと,治療に伴う苦痛,治療頻度と期間の長さ,少ないながら副作用があること,といった克服せねばならない課題もあり,現実には日本では免疫治療そのものの行われる割合は高くないばかりか,施行数も減ってきている。それゆえに新規の免疫療法の開発が望まれている。それでは,なぜ BCG ワクチンが花粉症治療に効果があると考えられるのか。これまでの経緯と私たちの取組みについて概説する。
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/content/article/0386-8109/41010/37