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JPY
Abstract
アレルギー性鼻炎は,ダニをおもな抗原とする通年性アレルギー性鼻炎と,スギ花粉を代表とする花粉抗原による花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に大別される。もちろん,両者の合併も多く,また花粉症も単一花粉のみでなく,複数の異なった花粉に対して発症していることも少なくない。花粉症も含め,アレルギー性鼻炎の全国調査の報告は少ないが,図 1 は馬場らにより 1998 年に全国の耳鼻咽喉科医を対象にその家族の花粉症・アレルギー性鼻炎の罹患について調査した結果である1)。対象とした集団に大きなバイアスがかかっているが,診断について信頼性が高いというメリットがみられる。この結果から,スギ花粉症の有症率は全体の年齢層でまとめて約 16%,通年性アレルギー性鼻炎の有症率は約 18%という数値で,10~20歳代をピークとして患者の減少がみられる。2001 年の奥田らの全国無作為抽出調査も同様な結果を示している2)。現在も通年性アレルギー性鼻炎患者数は微増,花粉症患者は漸増しているとされるが,その後は十分な実態調査は行われていない。この理由として調査にかかる費用の問題もあるが,近年の過剰な個人情報保護の風潮も妨げになっている。また,調査法そのものの信頼性について十分に吟味されていないことも,調査を躊躇する原因となっている。
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