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JPY
Abstract
非結核性抗酸菌とは,M. tuberculosis,M. africanum,M. bovis,M. caprae,M. microti,M. leprae 以外の抗酸菌を指す(表 1)1)。現在のところ,100 種類以上ある非結核性抗酸菌のうち,約 60 種類がヒトの疾病の原因となるとされている2)。非結核性抗酸菌は,土壌,水,動物,植物など,環境中に広く遍在し,環境からの曝露との関連性が示唆されているが,通常の環境からの直接的な感染経路はまだ確定されておらず,ヒト- ヒト感染もないとされている。環境からの感染の可能性としては,水道水がヒトの非結核性抗酸菌症の原因として最も多いと考えられている。ヒトに発症した場合,慢性呼吸器感染症,リンパ節炎,皮膚軟部組織感染症,骨関節感染症,播種性感染症(HIV 陽性・陰性両患者含む),カテーテル関連感染症の 6 つの病態をとる(表 2)。本稿では,当院で経験した症例を呈示し,次に非結核性抗酸菌による皮膚軟部組織感染症について概説する。
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/content/article/0386-8109/41050/524