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JPY
Abstract
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)は,消化管の器質的異常に起因しない腹痛と便通異常が慢性的に持続する機能性消化管障害である1)。IBS の病態としては,心理的異常,消化管の知覚機能の異常2),消化管運動機能の異常2,3)がみとめられる。ストレスによって身体の諸臓器はさまざまな影響を被るが,消化管はその影響が顕著なかたちで発現する臓器である。この「ストレス-脳-消化管」の軸を脳腸相関(brain-gut interaction)という。IBS は脳腸相関が病態に関与する疾患の代表的なものであり,治療に当たっては前述した病態を念頭におきながら生理機能の改善を図っていくことが必要となる。そのため,病態生理の把握は不可欠であると考えられる。この項では,IBS の消化管運動機能異常にフォーカスを当て,消化管運動機能からみたIBS の病態と脳腸相関との関連などについて述べる。
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/content/article/0386-8109/41060/573