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JPY
Abstract
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)の治療薬としては副作用が比較的少なく,作用機序が明らかで長期にわたり服用できる薬をまず用いる。その代表として高分子重合体ポリカルボフィルカルシウムおよびマレイン酸トリメブチンやクエン酸モサプリドなどの消化管運動機能改善薬がある。これらの投薬をベースとして,それぞれの症状に応じて短期的に下剤や止痢薬を併用していく。その際に下痢には乳酸菌製剤を併用し,必要に応じ,止痢薬を用いる。便秘には少量の下剤を用いる。なお,アントラキノン系下剤の長期連用はできるだけ避ける。腹痛に対しては抗コリン薬を適宜処方する。図 1 に IBS 治療のフローチャート1)を示したが,IBS の診断がついた場合あるいは疑われる場合には,食事指導や生活習慣改善を行うとともに,高分子重合体や消化管運動機能改善薬の投与を開始し,その経過を観察することが治療の重要なステップとなる。
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/content/article/0386-8109/41060/581