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JPY
Abstract
近年,栄養過剰や運動不足など,食生活やライフスタイルの大きな変化により,生活習慣病が急増している。その直接の原因として,わが国における肥満人口の急増があげられる。しかし,肥満集団のなかでも,その程度によらず,明らかな代謝異常などの合併症をもたない健康者が多数存在する。その一方で,肥満の程度が軽くても,明らかな肥満による健康障害をもつ例が多いこともまた事実である。生活習慣病のなかでも,最も重大な心血管疾患の発症において,高血圧,耐糖能障害,脂質異常症などの健康障害が複合して集積する病態,いわゆるメタボリックシンドロームが現在注目されている。その成因基盤として,脂肪組織の過剰蓄積である肥満の存在が重要であり,特に腹腔内内臓脂肪の蓄積が密接に関与することが明らかとなっている。本稿では,わが国における肥満の判定と疾患単位として確立された肥満症の概念とその診断基準,さらにはその病態につき概説する。
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/content/article/0386-8109/41070/655