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JPY
Abstract
がん化学療法の進歩は著しい。分子標的薬の登場で抗がん剤も増え,治療成績は飛躍的に向上している。がん患者の生命予後,QOL(qualityof life:生活の質)を考慮すると化学療法は可能なかぎり外来治療が望ましい。外来治療の最大のメリットは患者の QOL の向上である。大腸がんの標準治療,FOLFOX 療法は 48 時間持続点滴を必要とする。この治療を入院で施行すると抜針まで 3 日間の入院が必要となる。2 週間ごとの治療で転移性大腸がんの生存期間が 2年とすると,限られた生命時間の 21%(3 日/14日),153 日を点滴のために消費することになる。ベバシズマブ,cetuximab など,分子標的薬が次々に登場し,有効な薬剤が増え,生存期間は 2 年を楽に超えたといわれる。しかし固形腫瘍では完全治癒し,治療を打ち切ることはまれで,本来の生活をしながら治療を継続する必要がある。入院を頻回に繰り返すより外来がん化学療法(外来化学療法)が合理的と考えられる。ポートの導入により長時間の点滴でも外来での治療が可能になった。ここでは癌研有明病院で施行している外来化学治療と安全対策を解説する。
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