脳神経外科病棟において,摂食・嚥下障害は日々直面する問題です.当病棟では摂食・嚥下障害の改善を目的に摂食・嚥下状態の評価,間接・直接訓練を行っています. 日々の業務のなかで,嚥下直接訓練を実施していない患者の誤嚥性肺炎の発症をときどき経験します.これらの患者には流涎ぜんが見られることが多く,唾液の嚥下状態が誤嚥性肺炎のリスクに深く関与していると感じています.実際藤島らは,嚥下直接訓練中に発症する誤嚥性肺炎は2 〜 3 割と述べています1).それに対して,不顕性誤嚥は一般的に多数存在し,高齢者肺炎の約7 割を占めるとのデータがあります1). これまで私たちは,流涎のある患者に対して頻回の口腔内吸引や臥床時の体位の調整を行ってきました.しかし,体動により唾液の流れ込みが十分に予防できないこともあり,新たな介入の必要性を感じていました.そんなとき,健常成人への唾液腺上の皮膚アイスマッサージで唾液分泌量が減少した2)ことを知り,流涎のある患者への早期の看護介入方法として有効ではないかと考えました.文献で唾液腺上の皮膚アイスマッサージの実施方法および評価方法を検討し,病棟で実施しやすい手順をまとめたので紹介します.
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