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JPY
Abstract
WHO /ユニセフが1989 年に,世界のすべての国の産科施設に対して「母乳育児成功のための10カ条」(以下「10 カ条」と略す,表1)の推進を呼びかけてから,はや19 年が経過した.そして1991年より10 カ条を採用し実践している産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院(baby friendly hospital;BFH)」と認定し,母乳育児をより一層促進させるキャンペーンを始めた. 日本ではようやく,母乳育児が進められるようになった.しかし,母乳を勧めない産科施設は一つもないが,実際に母乳育児ができるように支援している施設は多くはない.それは,産後母乳相談で当院を受診する人のそれまでの母乳育児の方法や入院中の生活の話を聞くと,うかがい知ることができる.日本では,早期の産褥期は産科施設での入院期間にあたり,母乳育児が産科医療者の下で開始されているにもかかわらず,その期間が有効に利用されていない現状がある. 当院は1987 年に開院し現在20 年が過ぎた.1994年には日本で3 番目に「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けた.年間500 〜 600 の分娩を取り扱い,1 カ月健診,4 カ月健診での母乳率はそれぞれ97%,93%である.そこで今回は,入院中の母親にいかに知識を持ってもらい,母乳育児を実践できるようにしていけばよいのか,そして母親に満足してもらうためにはどうすればよいのか,当院で行っている母乳育児支援を多少の私見を含め紹介する.
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