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Mucosal tear と縦走潰瘍瘢痕を同時に認めたCollagenous colitis の1 例
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JPY
Abstract
症例は70 代,女性。1 か月前から続く下痢,体重減少を認め近医を受診し,当院に紹介された。整腸剤の内服では下痢症状の改善を認めず,脱水と貧血のため10 日後に入院した。入院後,変形性膝関節症の疼痛に対して2 か月前からメロキシカム,ランソプラゾールの内服歴のあることが判明した。 大腸内視鏡検査にて肝彎曲部~左側横行結腸に縦走する明瞭なmucosal tears(横径5~8 mm 大,縦径50 mm 大)を散在性に複数認め,S 状結腸部には線状潰瘍瘢痕を認めた。mucosal tears 近傍と線状潰瘍瘢痕部からの生検で,上皮直下に帯状に沈着する好酸性の無構造物質を認めた。好酸性の無構造物質はアザン染色でcollagen band と同定し,collagenous colitis と診断した。下痢症状はメロキシカム,ランソプラゾールの内服を中止後,1 週間以内に軽快したことから原因薬剤と考えられた。本症例では,右側結腸に明瞭なmucosal tears をS 状結腸に線状潰瘍瘢痕を認め,内視鏡的に異なる縦走潰瘍所見が併存した興味深い1 例と考えられた。
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/content/article/0912-0505/32010/31