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JPY
Abstract
症例は70 歳台,男性。緩徐進行1 型糖尿病,高血圧の既往があり,アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬であるオルメサルタンによる内服治療を行っていた。2014 年11 月中旬より下痢(10 行/ 日)が出現し,当初,感染性腸炎を疑いLVFX を投与したが,改善なく入院となった。上部内視鏡検査では十二指腸の絨毛の萎縮,小腸内視鏡検査では多発するびらんと絨毛の萎縮を認めた。生検ではリンパ球を主体とする非特異的な炎症細胞浸潤が認められた。Celiac 病も鑑別にあげ,グルテン除去食を試みたが,改善は得られなかった。服用中の内服薬を中止し,ロペラミド,整腸剤,5‒ASA 製剤を開始後より症状は改善し,退院となった。しかし,その後も同様の経過を繰り返し,2015 年8 月に第4 回目入院となった。体重は初診時から16 kg 減少していた。服薬歴を確認したところ,退院後に血圧上昇に対してオルメサルタンを再開しており,再燃との関連が疑われた。ニフェジピンに変更後は症状の再燃なく,内視鏡的,組織学的にも改善が確認されたため,最終的にオルメサルタンに関連したスプルー様腸症と診断した。
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/content/article/0912-0505/34020/143