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JPY
Abstract
薬物と食の相互作用は,大きく分けて次の3カテゴリーに分類できる。I.薬物あるいは食の有害作用が増強する場合,II.薬物あるいは食の有効作用が減弱する場合,III.薬物と食の成分が類似していて有害作用が集積する場合である。I.のメカニズムとしては,食の成分が薬物の代謝・輸送に阻害的に働き,薬物の血中濃度が増加し有害事象が起こる場合と,逆に薬物が食の成分の代謝に影響し,食の有害事象が起こる場合が知られている。また,効果標的部位において薬物と食が相乗的,相加的に作用を増強する場合もある。II.のメカニズムとしては,食の成分が薬物の消化管吸収に阻害的に働き,薬物の血中濃度が低下する場合と,食の成分が薬物の代謝を促進して薬物の血中濃度が低下する場合などがある。また,効果標的部位において食の成分が相乗的,相加的に薬物の作用を減弱する場合もある。III.の例としては,薬物,食品や健康食品などに含まれる同一ビタミンの重複摂取が問題となる場合がある。臨床上問題となるビタミンとしては,脂溶性ビタミンのビタミンAとビタミンD である。また,薬物と同類の構造をもった食の成分の同時摂取によっても,有害事象などの問題が発生することがある。
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/content/article/0914-2223/25010/533