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JPY
Abstract
慢性骨髄性白血病(CML)の治療は,ABL チロシンキナーゼ阻害剤(TKI),メシル酸イマチニブの出現で激的な変化を遂げた。しかしながら,特に移行期や急性転化期など病勢が進んだ状態ではイマチニブに対する初期耐性あるいは獲得耐性がしばしば経験される。イマチニブ耐性を克服するため,3種類(ダサチニブ,ニロチニブおよびボスチニブ)の第二世代ABL TKIsが開発された。われわれも,日本新薬株式会社と共同で新規ABL/LYN 同時阻害剤,バフェチニブを開発した。バフェチニブは,ABL とLYN に対する高い特異性を保ちながら,BCR-ABLの自己リン酸化をイマチニブの25〜55倍強力に阻害した。バフェチニブは,in vivoにおいても野生型のみならずT315I を除くイマチニブ耐性に関与する変異ABL に有効であり,さらに中枢神経白血病にも効果を示した。バフェチニブの臨床第I相試験(P-I)はすでに終了しており,優れた忍容性を示し,また一定の臨床的効果が認められた。バフェチニブのP-I対象症例はイマチニブ耐性/不耐容後に,ダサチニブあるいはニロチニブ,また両剤が使用された難治症例ばかりであった。このような難治症例に対しても一定の効果を示したことから,バフェチニブはCML の治療薬として大いに期待される。
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