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同種造血幹細胞移植後の難治性小児血液腫瘍患者におけるWT1ペプチドワクチンを用いた免疫療法
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JPY
Abstract
WT1 遺伝子の産物であるWT1 蛋白は小児血液悪性腫瘍である急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia,ALL),急性骨髄性白血病(acute myeloblastic leukemia,AML),非ホジキンリンパ腫などに高発現している。今回われわれは,再発高リスク群と考えられる小児血液悪性腫瘍患者に対して同種造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplantation,HSCT)後に再発抑制効果を目的としてALL,AML各1例に対してWT1ペプチドワクチンを施行した。WT1ペプチドワクチンはHSCTの1〜2か月後から開始しはじめの12 週間は毎週投与し,その後は2 週間に1 回投与することとした。現在2 例とも1 か月に1 回,WT1ペプチドワクチンの投与を受け,34〜41 か月の寛解を維持している。WT1 ペプチドワクチン接種に合併する有害事象はワクチン接種部位の皮膚の潰瘍が1 例でみられたのみで移植片対宿主病(GVHD)の悪化など有害事象はみられなかった。再発抑制効果を期待してHSCT 後にがんワクチンを投与した報告は今までにみられていない。WT1 ペプチドワクチンはHSCT 後にみられる移植片対白血病作用を増強し,再発を抑制することが期待される治療法である。
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/content/article/0914-2223/25060/851