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JPY
Abstract
・ 手指衛生の有効性は、効力(efficacy)と効果(effectiveness)の両面から考える必 要がある。効力とは、理想的な状況下で対策を実施したときの有効性であり、効果と は現実世界で実施したときの有効性である。感染対策担当者は手指衛生を推進する 際に、手指衛生マニュアルを作成し、手指衛生の意義や方法に関するレクチャーとブ ラックライトを用いた演習を行い、擦式アルコール製剤の使用量を計測して報告する といったパターナリズムに陥ることがある。 ・現 実世界に存在するさまざまな手指衛生の阻害要因を、お決まりの対策だけで乗り越 えるには限界がある。手指衛生の効果を最大限に高めるには、科学的根拠に基づいて 推奨されている対策を網羅したメニューのなかから、組織に必要と考えられるものを 複数選択し、実行する取り組みが求められる。 ・ 本稿で紹介したカナダの多角的手指衛生プログラム(図1)やWHOの手指衛生自己 評価フレームワークは、そのような包括的メニューであり、すべての医療施設での活 用が勧められる。
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