No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
「睡眠」—これは患者のみならず、人間、人という動物にとって重要な問題であり、精神医学ではいつも“ 古くて新しい問題” であり続けています。 本章では最近の「睡眠学」の進歩を考慮し、われわれスタッフにやさしく、かみくだいて解説してもらっています。睡眠問題のすべてが網羅してあるといってよいでしょう。読んでいくと、「心」の問題、環境や生活の問題よりも「脳」の問題、「身体生理」の問題が前景に出ていることに気づきます。そう、そうなのです。睡眠の問題の比重はだんだんと脳、身体、生理に焦点が置かれつつあります。それだけ、睡眠についての精神医学、神経生理、神経化学の理解が深まってきた証左でもあります。 ただ、透析医療の第一戦で、相談した精神科医が“ どんぴしゃり” の答えを出してくれるか、となると現実にはまだうまくいかないことも多いでしょう。透析患者というだけではなく、その患者の年齢、透析歴、脳の状態(コンディション)、個人差(としか言いようがないことをいう)、相談した精神科医の能力、経験、臨床的センスのあり方などで、「うまくいってよかったねえ」という場合もあるし、「何だ、精神科医なんてちっとも役に立たないじゃないか!」という場合もあります。臨床とはそういうものと考え、おおらかにとらえてもらうのがよいのかもしれません。 ひと口に睡眠障害といっても多種多彩で、しかもいくつかの事柄が重なっているのが現実です。このほかに、躁状態、不安焦燥状態、せん妄、認知症(痴呆)、てんかん、何かわからない状態など、困らされることも多くあります。薬剤についても触れられていますが、腎不全、透析下での薬剤の投与はむずしいものです。これは個人差があり、透析日・非透析日など日によって効果が異なることが多いのも現実です。
Full text loading...
/content/article/1341-1489/15030/229