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JPY
Abstract
リンパ浮腫とは,リンパ管やリンパ節の閉塞や狭窄,損傷などによる輸送障害によってリンパ液の流れが滞り,タンパク成分を多く含む組織間液が皮下組織に過剰に貯留するむくみである.リンパ浮腫患者については,複合的治療をはじめとするケアを必要とするが,リンパ浮腫の臨床分類0 期で臨床的にむくみがみられない時期においてもリンパ液の輸送障害は生じていることから,予防的な段階としてリンパ浮腫ケアの対象となる. リンパ浮腫発症リスクのある患者への予防的ケアや早期発見のための指導は,リンパ浮腫の重症化を防ぐためには重要であり,リンパ浮腫患者が症状の増悪を回避し,浮腫を抱えつつもその人らしい生活を維持するために果たす看護師の役割は大きい.看護師は,リンパ浮腫患者および発症リスクのある患者に対し,患者の治療歴や浮腫の病態などを的確にとらえ,患者個々の全体像をふまえた包括的アセスメントをていねいに行い,適切な目標のもとでケアや指導を提供することが求められる.そのためには,がん治療やリンパ浮腫に関する最新の正しい知識や技術をもつことはもちろんのこと,リンパ浮腫をとりまく社会背景にも関心をもつことも大切である.本稿では,リンパ浮腫指導に役立つ基本知識について,国内外の知見に基づき解説する.
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