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JPY
Abstract
近年,がん医療技術の向上は目覚ましく,5 年生存率は向上し続けている.2016 年7 月には,5 年生存率は62.1%1)に到達した.これはひとえに,長年にわたり,がん医療従事者が治癒や予後の延長を目指し,医療技術の向上に向けて組んできた成果であろう. 一方で,長期生存が実現すればおのずと生じる,社会生活とがん治療の両立に関する議論が立ち遅れていたことが,この数年で浮き彫りにされている.結果,2012 年6月に閣議決定されたがん対策推進基本計画の全体目標に「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」が,個別目標には「がん患者の就労を含めた社会的な問題」への現状把握と体制構築の項目が新たに追加されるなど,国策として検討するほどに必要性に迫られている.こうした現状の中,今はまず,一人でも多くのがん医療従事者が,がん患者が直面している社会的問題について正しい認識をもち,個々の実践の中で支援を展開することが期待されている. 以上のことをふまえ,本稿ではがん患者の社会的問題について概観した上で,今,医療現場で実践可能な支援について解説する.
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