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統合失調症患者の治療アドヒアランス向上のために知っておきたいこと―現在受けている薬物療法の主観的評価とrisperidoneの持効性注射剤(LAI)への期待―
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JPY
Abstract
統合失調症患者の服薬アドヒアランスの低下が実際の症状の悪化に及ぼす影響を調べるために,川口病院に入院となった患者の入院前の服薬状況について調査したところ,73.9%の患者に入院前の服薬アドヒアランスの低下がみられた。それをうけて服薬アドヒアランスの向上を考える上で,現在患者が受けている薬物療法に対する満足度ならびに受容度をDrug Attitude Inventory short form(DAI10)を用いて調査したところ非定型抗精神病薬の単剤療法が最も高く,次いで多剤併用療法,定型抗精神病薬の単剤投与の順であった。しかし,服薬アドヒアランスは予想以上に低いと考えられている。そこで,持効性注射剤(LAI)の受容度について,その理由も含めて調査したところ,約半数の46.7%の患者がLAIを希望し,主な希望理由は「楽そうだから」が79.1%であった。そのような状況において,非定型抗精神病薬であるrisperidoneのLAIが承認されたことで治療アドヒアランスの向上と多剤併用療法からの脱却が期待される。今後risperidoneのLAIが実際に導入された後に患者のアドヒアランスや薬物療法がどのような経過をたどるのかをみていくことは非常に興味深いことであると考えられた。 Key words :schizophrenia, adherence, patient satisfaction, long acting injection
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/content/article/1343-3474/12070/1635