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精神運動興奮状態の統合失調症に治療初期より高用量のaripiprazole投与が有効であった1例
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JPY
Abstract
"顕著な精神運動興奮状態を呈し,粗暴行為がみられたため,当院精神科救急病棟に措置入院となった統合失調症急性期症例に対して,高用量のaripiprazole投与により速やかな精神症状の改善を認めた症例を経験したので報告する。入院時,入院を拒否して暴言・暴力を示し,激しく抵抗したため隔離を必要とし,aripiprazole24mg/日とlorazepam8mg/日の投与を開始した。治療10日目には隔離を必要としない状態に改善した。Lorazepamは精神運動興奮の改善とともに漸減し終了とした。一方で,断続的な不機嫌・不穏状態がみられたため,valproateを1600mg/日まで増量しながら投与した。入院から退院までaripiprazole24mg/日を継続して投与し,症状改善したため3ヵ月後に退院とした。その後は,継続して外来に通院しており,退院後1年後においても再発を起こすことなく経過している。Aripiprazoleは従来の抗精神病薬とは異なり忍容性が優れているため治療初期より十分量の投与が可能であり,急性期治療から社会適応を目指すための有用な治療手段となる可能性が示唆された。
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/content/article/1343-3474/12090/2011