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JPY
Abstract
うつ病から認知症へ移行する症例は日常臨床においてしばしば経験するものであり,多くの疫学的調査でもうつ病が認知症の危険因子であることが示されている。これまでは高齢発症のうつ病が認知症に移行しやすいものと考えられていたが,最近の調査では若年発症のうつ病も将来の認知症発症の危険性を高めることが報告されている。また神経心理学的研究でもうつ病の寛解後も認知機能や記憶機能の低下が残存することが示され,うつ病と認知症の関係についての関心が高まっている。うつ病から認知症への移行のメカニズムについては,脳血管障害の存在や前頭葉,帯状回の機能障害,視床下部 下垂体 副腎系の過活動による海馬を中心とした脳ダメージ,BDNFを介した神経新生の障害などがその生物学的背景として指摘されている。さらにアルツハイマー病の病因・病態に深く関係するアミロイドβタンパクの代謝異常もこれに関与している可能性が示唆されている。 Key words : depression, dementia, risk factor, epidemiology, mechanism
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/content/article/1343-3474/15100/1611