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統合失調症におけるShared Decision Makingの実現可能性――アドヒアランスからコンコーダンスへ
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JPY
Abstract
精神科疾患のゴールがリカバリーであるべきとされる中で、Shared Decision Making(SDM)アプローチは患者側からも、そして米国においては国策としても望ましいと考えられている。現在統合失調症においてその効果が検証されているが、SDMを実践するに際して患者においては病識のなさ、認知障害、さらには言語伝達能力などのコミュニケーション障害が、治療者においては時間やモチベーションなどが障壁となる。しかし、治療アドヒアランスを向上させるためには患者との信頼関係を構築することが望ましく、そうした点においてSDMはアドヒアランスよりも患者との関係性により重きを置いたコンコーダンスに近いと思われる。SDMを可能とするためには、治療者の意欲とスキルが必要である。面倒なアプローチのように映るかもしれないが、多職種と協調しながら患者の気持ちを治療に反映させることで、これまでにない治療同盟が形成されることは確実である。病識がない、拒絶が強いなどSDMの実践がある時点で不可能だとしても、病状が落ち着いた段階で実現可能か常に模索することが望ましい。 Key words : concordance, adherence, schizophrenia, shared decision making, insight
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/content/article/1343-3474/15110/1759