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気質が気分障害の臨床的特徴と治療反応性に与える影響について――循環気質と発揚気質に焦点を当てて
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JPY
Abstract
気質に基づく双極スペクトラムの概念が提唱されて以来,気質と気分障害の臨床的特徴との関連が注目を浴びている。循環気質を有する反復性うつ病では,発症年齢が低く精神病症状を呈しやすく,双極性障害の家族歴が多い。うつ状態を呈した児童思春期症例では,循環気質高感受性群でうつ病から双極性障害と診断が変更される症例が多く,より双極性障害を示唆する臨床的特徴を有している。発揚気質を有する双極性うつ病では抗うつ薬による躁転のリスクが高い。双極スペクトラムの寛解率はlithium(Li)で高く,SSRIはその低下と関連している。双極Ⅳ型2例と双極Ⅱ1/2型2例がquetiapineで寛解に至った報告や,双極Ⅳ型2例がvalproic acid(VPA),Liが有効であった報告がある。よって,循環気質および発揚気質を有するうつ状態の症例は双極性障害と関連が深く,Li,VPAあるいは気分安定作用を有する非定型抗精神病薬が効果的である可能性が示唆されている。 Key words : soft bipolarity, temperament, cyclothymia, hyperthymia, therapeutic response
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/content/article/1343-3474/17020/175